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映画評「告発のとき」~いい映画だけど・・・

・評価:70点




<あらすじ>

軍警察を退職したハンク(トミー・リー・ジョーンズ)の元に、イラクに従軍し休暇でアメリカに帰還しているはずの息子マイクが無断で隊を離脱し行方不明との連絡が入ってくる。軍一家であることを誇りにしているハンクにとってそれは耐えられない屈辱であった。単身で息子の消息を追うが、願い虚しく他殺体として発見された。

軍警察に掛け合うが軍やマイクの同僚の反応はどこか鈍くよそよそしい。埒が明かないハンクは地元の警察に捜査を依頼する。最初こそ依頼を受けたエミリー(シャーリーズ・セロン)は忙しさや軍との管轄争いに嫌気がさし捜査に乗り気ではなかったが、事件の重大さを知り、さらには依然男性社会である軍や警察への反発もあり、単身彼と捜査を共にすることにする。時に協力し、時に強く反発しつつも、二転三転する事実に振り回されつつも事件の真相に迫っていく2人。しかし、彼らが明らかにした事件の真相は・・・。


<感想など>

かつて「地獄の黙示録」に端を発し、「プラトーン」を頂点とする「ベトナム戦争」を題材とした映画がはやった時期があった(若い人は知らないだろうが)。イラク戦争について問いかけ・批判を発する映画がハリウッドの一つの主流となっている今の状況は、20数年前のアメリカ映画界のそれに酷似しているように思えてならない。

どういう意図で作られたかはともかく、人間の本質が明確に出る戦争を扱ったこの手のジャンルの映画には傑作が少なくない。

さて、公開前から各所で評価が高い今作。アメリカの戦争・反戦映画を代表する傑作かもと思い、期待を込めて観に行ったのであるが・・・。

う~む、確かに「いい映画」であった。しかし、「いい」というのが文字通りの「いい」とはならないケースが多いことは、対人関係や様々な芸術作品が如実に物語っていよう。今作は個人的にこの典型例となってしまった作品だと考える。先日評を書いた「JUNO」と同様、業界からの評価を鵜呑みにして安易に観に行くと痛い目を見るかもしれない。


今作は、少し前に公開された「大いなる陰謀」とは正反対で、「一人のイラク戦争帰還兵殺害事件」という極めてミクロな視点でイラク戦争による様々な問題・弊害を浮き立たせている。登場人物は極めて少ないながら、主役ハンクを演じたトミー・リー・ジョーンズと、ハンクと一緒に事件の真相を暴く女刑事エミリーを演じたシャーリーズ・セロン共にケチのつけようのない完璧な演技。ハンクの神経質な人柄を示す細かい所作に至るまでの作り込み(ベッドメイキング、スボンのしわ取りなどなど)や、シャーリーズの、腐敗した組織や男性優位社会と闘うシングルマザー役がこれほど似合う人はいないと思えるほどの演技、存在感にはただただ感服するしかない。

脚本、演出に関しても、ゴリアテの話を上手く盛り込んだ描写や、トミー・リー・ジョーンズ演じる元軍人の父が知っている息子像と、しかしイラク戦争に従軍しそこでの過酷な体験により人格が破たんした実際の息子とのギャップの描き方や、息子の死の真相や犯人と思しき人物が二転三転する最後まで予断を許さないストーリーはおみごと。なのだが・・・。

あまりに作りが地味でまじめに過ぎる。前時代的なガリベン君を見ているような・・・。真摯に戦争の持つ問題・弊害をミクロの視点であぶりだしているのはいいのだが、ほんとただただ真面目にやっているだけで・・・。皮肉やジョークも織り交ぜた知的な批判といった攻撃的な演出もちっとは欲しかったように思う。

それと、今作で描かれている、登場人物らが抱えるあまた問題がそもそもアメリカが自国の利権のために因縁つけておっぱじめた戦争にあることも、非米国人として何とも馬鹿ばかしい気分になる。時に過ちを認めるというアメリカの良心を感じはするが、ここ数年においてここまで執拗にやられると「もうお腹いっぱい」の心境にならざるを得ない。自分たちばかりが被害者面するのもいい加減にしてほしい。


物凄く厭味ったらしいことを言うが、こういう映画を作るのも確かに大事であるが、そろそろ業界・国民一丸となって、まず、侵略・戦争ありきの、この国の建国から今に至る絶対的なテーゼをどうにかしていかないと何も変わらないように思う。と言っても、まあ、戯言なんでしょうが。

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2008/07/14 02:16|映画評トラックバック:0コメント:0

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