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CDレビュー~素晴らしきダークエモーショナルへヴィーミュージック

●RAMPANT 「CHOICE OF LIFE」 評価:A+

ジャンル:へヴィーミュージック へヴィーロック ミクスチャー ラウド メタル メロディックメタル メタル スクリーモ


amalogo111.jpg
(2008/9/16)

1. SILENCE
2. NUDE
3. Try To Alive
4. CHOICE OF LIFE

5. Aqua hole
6. Thirsty cause, Cry
7. Day for me Day for you
8. Take me your way
9. PAIN
10. FIGHTER
11. OUTRO


試聴は→http://www.audioleaf.com/closeup/article/14/


<問題点・注意点>

1・ハードバラード曲が少ない
2・個々の楽曲には様々な趣向が感じられるものの全体的な印象としては曲調が似通っている
3・個々のパートの実力はあるが、全体としての一体感にやや欠如している
4・素晴らしすぎる「起承転」に対し「結」が弱い
5・またまた「call」未収録





エヴァネッセンスやアヴリルの成功以降、海外においてはへヴィーミュージック、ゴシックメタルムーブメントが起こり、今でもそれは続いている。ここ日本においてもその兆しを感じはした。が、数年後の今から振り返ってみると、確かにハイカラや陰陽座、中ノ森BANDなどの活躍があるにはあったが、結局散発な印象に終わってしまったというのが個人的な印象・感想である。

何故そうなってしまったのかに関してはなかなか分かりかねるところもあるのだが、シーンを牽引するに足る魅力・実力有し且つそれを明快に示すことの出来るアーティストがいなかったからだと考えている。
(但し、ここで言う「明快」とは「単純」の意ではない。音楽性が複雑でもその魅力が伝わりやすいものであればいいのである。)

しかし、ようやくここに来て実力と明快さとを高次元で有すアーティストが出てきたように思う。以前1stアルバムをここにてレビューした、大阪出身のバンドRAMPANTである。
(後は関東のTornに大阪のSCANDAL、京都のFiGERか・・・。HEAVEN'S CROWもいい線いっている。)

今作はその彼らが前作から約1年ぶりにセルフプロデュースでリリースした初のフルアルバムとなる作品である。今がまさに成長期と言わんばかりの、前作からの確かな成長ぶりをひしと感じとれるまごうことなき力作だ。


音楽的には、流行のミクスチャーとかラウドとかモダンヘヴィネス、へヴィーミュージック、オルタナティブロックとか等と分類されるものではある。が、その手のバンドらしい攻撃性や退廃感、先鋭さを感じさせつつも、楽曲の端々に欧州のメタル・メロディックデスメタル的な構築美や陰鬱さ、民族音楽からの影響を感じさせるトライヴァルなリズム感、そしてツインギターを軸としたメロディックスピードメタル・プログレメタル的複雑且つ技巧的で尺の長いインストパートの存在等々、得てして若さが故の勢いやスピード感で押していく感じの同種バンドとは明らかに違う、一言で表現することが不可能な多種多様で混然一体とした魅力が存在する。

上記ジャンルやそれらを形成してきた様々な先人たちからの影響を感じさせる複雑な音楽性を見せつつも決して散漫な印象を与えないのには、楽曲を構成するありとあらゆるものに、まだ漠然ではあるが確かな「美学」「美意識」が一貫してそこに存在しているからに他ならない。美しく、甘美で自己破滅的な魅力はその美学・美意識と言える一つであろう。

この点においては先達であるHEAD PHONES PRESIDENTと共通するところでもあるが、HPP程の難解さやイっちゃっている感はさほどなく、とことんダーク且つメランコリックでありながら一般聴衆の試聴にも十分に耐えうるだけの明快さとキャッチーさとを内包しているのが、このバンドの決定的な特色であり魅力である。世界、日本問わず珍しい。

前作にもこういった彼らの魅力が多分に存在したが、今作ではわずか1年のリリース間隔というのが信じがたいほど飛躍的にその魅力を進化成長させた。長尺のインストパートのある1・8・10曲目や民族音楽的リズム感を多分に感じさせる4曲目、「アークエネミー?」と突っ込みたくなるファストな1曲目はそういった彼の魅力に満ちつつも以前にはなかった要素も確かに組み込まれた楽曲。しかし、音楽性はどうあれ、とにかくかっこよく魅力的であり問答無用に引き込まれていく・・・。


演奏陣の安定した演奏はもちろんのこと、やはりここで特筆しておきたいのはボーカルHIrokoの歌唱か・・・。HPPのAnza程の圧倒的なカリスマ性や凄みには欠けるが、煽情的で伸びやかな歌唱を活かした儚さと激情とを織り交ぜた歌唱は、悲哀や苦悩、葛藤、悲壮感といった人間感情を極めて的確に表現できており、聴き手の胸を打つ。肉感的な肢体やキュートなルックスも含めへヴィーミュージックシーンを牽引するに足る潜在能力を秘めた素晴らしいボーカルである。


しかし、今作やRAMPANTが素晴らしいが故に、あえて厳しい意見~課題を書いておく。


やはり気になるのは、まず前作でも問題として指摘した楽曲の「起承転結」のうち「結」がえらく弱いこと。

どの曲も出だし・展開が非常に素晴らしいのだが、それに対して曲の終りがばっさり、あっさりに過ぎる。正直、「え、これで終わり?」との感想がぬぐえない。全曲そうしろとはもちろん言わないが、もう少しインストの演奏を引き延ばすなり、少しずつフェードアウトさせるなりと余韻を残すような終わりを見せる曲があってもいいのではないだろうか。何だか初期のイン・フレイムスのようであるが・・・。

もう一つは、1曲1曲の構成要素には様々な音楽性が内包されており魅力的であるのだが、それとは対照的にアルバム全体の傾向としては似通ってしまっていることか・・・。へヴィー系アーティストの作品においても重要な要素を占めるパワーバラード系の楽曲がほぼなしに近いのは、そう感じさせる大きな理由であろう。既にある魅力を強化・補足する上でも、バラードだけでなく新たなタイプの曲の発掘が必要であると思う。

それとこのことにも関わると思うが、かなり感覚的な意見になるが、個々の楽器の演奏は卓越しているものの、全体としての一体感にやや欠如していることか。表現したいこと、やりたいことが明確には聴いてとれるものの、現時点では各楽器奏者やボーカルの技量・魅力が個別に目立っている印象がある。極めて少ない頂点レベルのアーティストと比較すると、まだ一つの表現主題に向かって演奏がまとめきれていない。メンバー個々で魅力・実力を見せるのは無論のこと、それを集約させた時にさらに魅力を増大させるような演奏・編曲を今後追求していただきたいと思う。

しかし、逆に言うと、このことはこのバンドの更なる可能性を雄弁に示していることでもあるのだ。まだまだ完成していない、このことこそがRAMPANTの魅力でありアーティスト性の奥深さを示していよう。この先の活動や成長が楽しみでならない。既にこのアルバムタイトルの名が打たれたライブツアーが開催されているが、都合がつけば何としてでも足を運びたいと思う。










・アーティスト評価
歌唱力9 (→)
作曲8 (→)
編曲8 (→)
独創性9 (↑)
安定性8 (→)
8 (→)
総合8 (→)
熱中度9 (↑)


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2008/09/24 01:36|アルバムレビュートラックバック:0コメント:0

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