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ザクっと映画雑感「ICHI」~何だか中途半端・・・

・評価:60点
(綾瀬はるかファンなら+5~10点)

今年絶好調で一気に若手女優トップに躍り出た綾瀬はるか主演の今作。かの「座頭市」の「女版リメイク」ということもあり、単に綾瀬みたさのスケベ心だけももってはなから期待しないで観たのだが、ま、その通りの作品との感想しかない。







ま、今作を勝新太郎版「座頭市」と比較するようなおバカさんはいない。最たる比較対象が同じリメイク版である北野たけし版のそれとなるのは必至。個人的には、今作に加え、同じ「盲人剣士」を主役とした山田監督&キムタク主演の「武士の一分」、同い年の若手女優が主役の時代劇ということで、上戸彩主演の「あずみ」(特に1作目)も比較対象として考えていたのだが、この3作に比べると今作は1ランク質が落ちていると思わざるを得ない。

その理由は、とにもかくにも数多くの点で中途半端で、全く以って「軸」がないことに尽きる。


まず一つ目は、主役であるはずの綾瀬演じる「市」が目立っていないこと。

オリジナルで、大沢たかお演じる「本当はかなりの剣士であるのだが、ある事件によるトラウマで刀を抜くことが出来なくなった浪人侍、藤平十馬」を設け、市とのバディもの的作品作りにしたのは、アイデアとしては面白く、人情ドラマ部分の盛り上げに貢献したように思う。が、中盤から後半にかけて彼の過去の話が結構長く、さらに彼と、中村獅童演じる宿場町を襲う万鬼党一味のボス万鬼との対決が最終対決のメインとなってしまっていることも相まって、必然的に綾瀬の出番が少なくなってしまったのには、綾瀬主演で「女版座頭市」とわざわざした意味を自ら否定しているように思えてならない。藤平十馬のエピソードを盛り込むのはいいのだが、最終対決等あくまでおいしいところは市をメインにするなど、殺陣面で思いのほか奮闘した綾瀬にもっともっと配慮した作りにしていただきたかった・・・。今作を「綾瀬目当て」の「アイドル映画」として観に行った人にとっては、かなり釈然としないことだろう。


2つ目は、殺陣シーンが中途半端であること。

今作の監督は曽利文彦。出世作である「ピンポン」や「ベクシル」等、CGを駆使した作品で名を馳せた人物であることから、今作もCGやワイヤーなど特撮を多用した非現実的な娯楽性重視の殺陣になると予想していた。しかし、その予想に反し、殆どそれらを使用していない殺陣に仕上がっていたのは、確かに意表を突かれたが、残念ながら「トリックを多用していない」との事実以外のものがなかったように思う。

本家の市は言わずもがな、たけし版のそれや「武士の一分」と比べて今作が全く以ってダメなのは、「盲人」が故の強さ・凄さの理論的支柱やそのための工夫を出せていないことにある。他作品では当然であるが、目が見えないのを補うために鼻や耳といった他の感覚器官が常人よりも優れている、を示す描写が随所に盛り込まれ(臭いをかぐ 音の聴き分けで風の流れを読む等)、それが強さの理由としてあるわけであるが、今作ではほとんどそういったものがなく、単に「設定として強いとなっているから強い」との感しかない。盲人がそうでない人に勝つということ自体が常識としてありえないので、だからこそ、ファンタジーと言えるこのことを支える点に関しては、せめてそれなりのリアリティーを追求することで魅せてほしかったように思う。

まあ、謎の剣士との修行シーンで強さの説明の一端は果たせていたように思うが、このシーンは、市の回想シーンも含め、全体のテンポを悪くしていたようにしか思えない。単にやっつけ仕事。

また、この「リアリティー」の点にも関わるが、殺陣そのものも「リアル」志向なのか「娯楽」志向なのかが中途半端になっていたのも気になった。

「盲人剣士」ものの場合、ファンタジーの中でのリアリティー維持のために、勝負の時間が短い且つ描写が残酷な「リアル志向」とセットになるのが通常だ。テレビの時代劇のように、かなり長い間斬撃の応酬が続くことや「斬られるために主役の前に役者が躍り出てくる」ということはない。完璧に斬られた人物が後からゾンビみたいによみがえってくることなどもっての他だ。

比較対象の既存作品と比べて質が高いとは言えないが、大部分はこのセオリーに沿っていたにも関わらず、中村演じる万鬼との戦いにおいてそのセオリーに反していたのは理解に苦しむ。たけし版と同様、「え、これで終わり」と思わせるぐらいの決着のつけ方でよかったのに、何故こういう風にするかな・・・。

リアルさか娯楽性、どちらを選択するのは作り手の自由だが、どちらかを選択した限りは最後までそれを貫くべきであった。ほんとわけが分からない。


そして、最後は、今まで書いてきたこととは全く関係ないが、宿場の二代目を演じた窪塚の演技が最悪であったこと。表情付け、台詞回し、存在感、魅力・・・何をとっても最低。こいつが出てくるたびにその下手さ加減と魅力のなさとにうんざりさせられた。ほんと酷い。こいつに代わってごくごく普通の役者を据えるだけでも、今作の評価はだいぶ上がったことだろう。「ピンポン」の時はどうだったかもう忘れてしまったが、監督さん、「ピンポン」つながりで彼を起用することそのものをダメとは言わないが、せめてその力量を見極めてからにしましょうよ、と言いたい。

細かいところ言えば足の動かし方等もっともっと工夫してほしかったなと不満もあるが、綾瀬の動きはまずまずであったし、それ以上に既にWあおいや堀北、長澤並に表情付けが上手くなった彼女の、女優としてのルックスの良さや実力をそれなりに堪能できるという点でかろうじて及第点をつけられる作品、といったところ。綾瀬ファンなら観る価値のある一作。それ以外の方は要熟慮。

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2008/11/22 17:45|映画評トラックバック:0コメント:0

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