バツ丸のエンタメ問答

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CDレビュー~最強アルバムここに!!~何も言えないのだけど言いたい!!

●school food punishment 「Riff-Rain」  評価:SS(至高の名盤)(タワーレコード限定先行発売盤)

riff-rain.jpg

1. flow
2. feedback
3. egoist
4. killer
5. 二人海の底
6. over



<問題点・注意点>

1・問答無用に凄すぎること(他のアーティストの曲が聴けなくなります)


今年最後の私的最大大物作品であるschool food punishmentの3rdミニアルバムを取り上げます。既にライブで披露されていた収録曲の出来からも、今作はとんでもない出来になると確信していたのですが、実際に聴いた製品盤はそんなちんけな確信など木っ端微塵にぶっ壊す、さらに上の上の上を行く内容でありました。

自分の価値観を根底から壊してくれる、生涯のうちに数枚しか出会えないであろう、自分にとって最高最強の作品となりました。すべてが愛おしい。

今まで自分のアルバムレビュー基準の最高地点をガーネットクロウの1stフルアルバムやMR.SIRIUSの2ndアルバムに置いておりましたが、この2作品もsfp自身の過去の作品も超越しましたね。

ロック、ポストロックは彼らをして新時代に突入したのだと、本気で思います。オビタタキには、MUSICAの鹿野淳氏が

「school food punishmentはロックに本当の魔物性を取り戻させる、艶めかしい中毒バンドである」

とコメントを寄せていますが、本当にそうとしか思えません。ロック黄金期である70年代のアーティストと同等の凄みをsfpには感じるのです。

購入した直後車中でずっと聴いていたのですが、1曲目「flow」のリリカルでシャープなシンセが流れた瞬間、涙が出てきました。その後もずっと、家に着くまで鳥肌立たせながら、背筋をゾクゾクさせながら半泣きで運転し続けていました。いや、あまりの凄さに時折苦笑もしてましたけどね。

このアルバムの魅力・凄さなど、雑魚な自分の力量をして書けるはずもありませんが、それでも失礼・無礼を承知で書いていきます。

まずは、この作品を送り出してくれたsfpメンバーに心から感謝申し上げます。

これだけ本気でレビュー書くのも久しぶり。ガネの4th以来か・・・。




2007年に私的音楽シーンにおける「最大の発見」であったsfp。しかし、今年に入ってからは不安の連続であった・・・。ベーシスト上田の脱退にボーカル内村の体調不良、そして新ベーシスト山崎の加入、恐ろしく精力的な活動・・・。正直オーバーペースなんじゃないかと、一ファンとして失礼ながら思い続けていた。BS系の番組とはいえ、若手女優の登竜門作品の製作者として有名な人物が手がける番組の主題歌に抜擢されたことからも、ひょっとしたら安易にメジャーへと流れていくのではないかとも思っていた。

だが、ライブで披露した新曲・CD未収録曲の出来とパフォーマンスの凄さが、その不安を丁寧に丁寧に潰していき、かなり早い段階で発売のアナウンスがされたニューアルバムへの絶大な期待へと転化させた。

しかし、その期待感と共に予想していた今作のイメージは、実は全体の一部すらも捉えていないのだと、製品盤をたった一回聴いただけで十二分に理解させられることになるとは・・・。いや、今までの作品もそうであったように、今作を「ある程度理解できた」と自己判断出来るには、確実に数年の歳月が必要となろう。

個人的に、ガンガンに弾き倒す新ベーシスト山崎の存在もあり、2ndアルバムに聴きうけられた強靭なロック・へヴィーロック路線をより突き詰めた作風になると思っていた。実際、その予想は全くのでたらめではなかった。

だが、今作は過去の2作の延長線上にあることは間違いないのだが、その凄み・格などなど音楽を構成するあらゆる質が、全くの「別物」になっていると言い切れる。進化とか成長とかといったありきたりな言葉ではない、瞬間移動で別次元に飛び抜けたとしか言いようがないのである。某所でご本人様が「少し前にできた曲がどんどん追い抜かされていく」と語っていたが、実に言い得て妙だ。

普通、アルバム3枚目ともなると、マンネリ感や停滞感、またはそこまで言わずとも、聴き手がアーティストや作風に慣れてしまっていることもあり、どこかに「ま、こんなもんかな」と思ってしまうものだ。それは、仕方ないことでもあるのだが、sfpはそんことすらたやすく打ち破ってくれた。

もう、表現することを投げていると言われても仕方ないのだが「あらゆる点が完璧に凄い」と、実に陳腐な言葉でしか言いようがないのである。

中でも際立っているのが、やはりsfpの核となる天才フロントマンである蓮尾と内村のパフォーマンスである。

もう、蓮尾のキーボードに関しては、今まででもその鋭さや変幻自在さを核とした絶妙かつ完璧な音作りにただただ敬服していただけなのだが、今作では、その過去の作品におけるパフォーマンスとは全く違う、「さらに斬新」とも言うべき驚きビックリの音作りがなされている、としか言いようがない。
1曲目のリリカルでオーガニックな旋律・音色、超人的な切れ味とリズム感を見せる4曲目でのキーボードソロ、「え、こうくるの?」とおののいてしまう5曲目での音使い・・・。

レーベルを移籍したこともあってか確実にプロダクションが良くなっており、音の明瞭さやバランスの良さが過去2作を凌駕していることも、彼の神かかったシンセワークをさらに際立たせる圧巻の結果へとつながった。オーガニックでオーソドックスな旋律からトリッキーで変幻自在のリズムプレイ、効果音の使用に至るまですべてが完璧で無駄がない。ここまでシンセ・キーボードを使いこなせている人物はいないのではとすら思えてくる強烈無比の音作り。

試聴音源で何曲か聴くことが出来るものの、作品評価を考える上で何の役にも立っていないことを明言しておく。

そして、この蓮尾のパフォーマンスと同レベルに圧巻なのが内村の歌唱だ。どちらかと言うと何を言っているのか分からないところもあった今までの歌唱と変わり、言葉の一つ一つが明瞭に聴きとれるようになったこともあり、より彼女が音楽と詞を通して訴えたいテーマ、情景、心情がリアルに迫ってくる。元来の声質の良さや泣きの歌唱・繊細な歌唱は言わずもがな、それに今までにはなかった高音域での歌唱や3曲目でのファルセットの多用は、シンガーとしての技量面・表現面での成長を明確に示している。中でも、1曲目のサビや3曲目の終盤での歌唱は、今作の聴きどころの一つだろう。歌の上手さだけでは彼女を凌ぐシンガーはたくさん居るが、声質の良さ・技術・詞との相性・メロディーとの相性・そしてそのすべての一体感で考えたとき、彼女を凌ぐアーティストを個人的に知らない。sfpの世界はsfpにとって唯一無二且つ絶対と言える彼女のシンガーとしての力量と魅力・作編曲者としての力量と魅力・作詞者としての力量と魅力、ギタリストとしての力量と魅力とが不可分になって初めて成立可能となっているので、彼女を単純にシンガー・作曲者として他者と比較することにもはや何の意味も必要性もない。

だが、いくら優秀なピッチャーが居てもそのピッチャーに適切な指示を出し球を受ける優れたキャッチャーがいなければ、そのピッチャーに存在価値はないのと同様、蓮尾・内村両名の天才的技量・魅力を受け取るリズム隊の存在と彼らの強靭な支えと完璧に一体化して一つの音楽・一つの作品として成立させている所が、sfpの絶対的な凄さである。時にリリカルで、時に変則的で、時に前衛的で、時に変態的で、時に浮遊感いっぱいで、時に繊細で・・・。その状況状況に応じた完璧なパフォーマンスをこのバンドはごくごく自然にできている。彼らのパフォーマンスを得ることで天才2人のパフォーマンスはより魅力を増すのである。


しかし、sfpが他者と比べてずば抜けて凄いところは、楽曲や演奏・編曲をして既に「ごっつぁんです」と言いたくなるぐらいの良さを聴かせつけているにも関わらず、さらに、曲順や曲名、アルバム名、そしてジャケットワーク等、非音楽的要素に関することでも完璧だからである。

正直今作のジャケは好きではなかった。今までと感じが違っているからだ。だが、それはとんだ間違えであり、裏のジャケと歌詞カード、さらにはトレイの部分の写真全部見た時に一つの作品として、アルバム世界を補完するものであると気付かされてからは、このジャケに完璧に満足している。

そして、アルバム名や曲名と楽曲(作風)との完璧なリンク。アルバム名である「Riff-Rain」が「反復」を意味する音楽用語「リフレイン」からとられたことは、誰しも推測出来る。しかし、今までのアルバム名がそうであったように深遠な意味を持たせていることは明白。ポストロック的に蓮尾のキーボードと内村のコーラスワークによる反復フレーズの多用~今までよりもさらにレベルアップしたそれ~もその意味の一つ。そして、もう一つ。作品を何度も何度も通して聴き曲名を見ているうちに気づいたのであるが、収録曲の順番にもこのことが関わっている。歌詞の詳細な内容を見ずとも、曲名の意味が見事につながっており、そして最終曲がああなって・・・。これは聴いた人個々に感じていただきたいのでここではあえて記載しない。その真意を自分なりに理解できたとき、感動で胸がいっぱいになった。

つまり、今作は、個々の楽曲だけでも信じられないくらい素晴らしいのに、収録曲全体が一体化することでよりさらに個々の魅力を増大させる、いわば「コンセプトアルバム」でもあるのだ。自分がかつてガーネットクロウやDo As Infinityらに求めてついにかなわなかったこのことを、sfpは軽々とこなしてくれた。当初「Butterfly swimmer」「free quiet」「flat」といった良曲が収録されないことに不満を感じていたが、それも当然。アルバム収録曲の内容やコンセプトを考えたとき、曲の完成度だけでなく作風においてもこれら曲の収録は極めて不適であることを理解した。

(ライブの時、ニューアルバムに「●●」を収録してほしかったなどとメンバーに言ってしまったが、これは大変失礼なことであった。この場を借りて心から、特に内村さんにお詫びしたい。)


もう、今作はロックとかプログレとかポストロックとか、そんなジャンルの概念を超越している。ジャンルsfp、そう称すのが適当ではあるまいか。こんなこと言うとアホと思われることだろうが、かつてビートルズが後期の作品をしてロックの枠を超え、ZEPが後期の作品をしてハードロックの枠を超え、音楽を一層進化・深化させ永久不滅のアーティストとなったのと同じものを、今作でのsfpに感じてならない。

タワーレコードが独自の限定先行発売盤を作り、どの店舗においても激推し作品として題材的に扱っているが、間違いなくsfpは今作をして飛躍することだろう。いや、彼らが飛躍しなかったとすれば、もはや日本の音楽業界に意味はないとすら思う。

もちろん今作を聴いた人すべてとは言わないが、女性ボーカルロック好きでこの作品に激烈にはまる人は決して少なくないように思う。


今、自分の理想とする作品を得た。こんなにうれしいことはない。最後にもう一度、こんな作品を作り送り出してくれたsfpメンバーに心から感謝してレビューを終わりとする。










・アーティスト評価
歌唱力10 (↑)
作曲10 (→)
編曲10 (→)
独創性10 (→)
安定性10 (→)
10 (→)
総合10 (→)
熱中度10 (→)

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2008/12/10 00:14|アルバムレビュートラックバック:0コメント:6

コメント
No Subject
とりあえずお昼にタワレコ行ってきます。
へちま #-|2008/12/10(水) 10:07 [ 編集 ]

もう死んでもいいと
思えるような作品ですね・・・
生きているうちに、こんな芸術的な作品に出会えるとは。
おとといの日曜日にタワレコに行ったら品切れで、昨日入荷したとの連絡があり、今日買いに行きました。
エンドレスリピートですね・・・もちろん今も聴いています。。。
Perfumeがかすんでしまうなんて(泣き)
let it be #-|2008/12/16(火) 22:02 [ 編集 ]

それは凄い
>let it beさんへ

そこまで思っていただけるとはうれしいですね。

ほんと今作は凄まじい。あらゆる点から鑑賞に堪えうるものだと思います。

名古屋は完全完売とのこと。sfp旋風が起こっています。

Perfumeのアルバムは通常年であれば間違いなく年間1位の作品なのですが、sfp相手では分が悪かったですわ。
バツ丸 #-|2008/12/21(日) 01:18 [ 編集 ]

購入できましたか?
>へちまさんへ

購入できましたか? 名古屋では完売で、東京でもインディーズチャート1位になる程の売れ行きだそうで。

感想よろしければお聞かせくださいな。
バツ丸 #-|2008/12/21(日) 01:20 [ 編集 ]


はじめまして

JAMのトリビュートに入っていた曲で初めて知りました。Brand-new wave upper groundをカバーするなんて何て無謀なアーティストかと、思って聞いたらあまりのアレンジのキレイさ、ヴォーカルのキレイさに、アーティスト名をグーグルで探し、flowでやられました。

ほとんど邦楽聞かない私ですが、ほんとうにやられた。
ひさし #-|2009/03/25(水) 00:49 [ 編集 ]

Re: タイトルなし
>ひさし様へ

はじめまして。書き込みありがとうございます。JAMトリュビュート聴かれましたか。やはり偉大なアーティストのカバーの影響は大きいものですね。私はまだ聴いていないので分からないのですけど、トリュビュートを聴かれたひさしさんのような方に褒めていただけるものであるのなら、出来はきっと良いのでしょうね。

flowは試聴音源で聴かれたのですか? それともCDですか? もしCDでないのなら、是非ともCDの方を聴いていただきたいですね。

バツ丸 #-|2009/03/26(木) 20:34 [ 編集 ]

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