バツ丸のエンタメ問答

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ザクっと映画雑感「感染列島」~突っ込みどころ満載だが檀れいが最高だった・・・

・評価:75点 
(妻夫木クンの熱心なファンなら+5点、檀れいの熱心なファンなら+10点。しかし、作風がら設定・描写にリアリティーを求め各所の矛盾点に対して「あくまで娯楽作品」ということで受け流せない人は50点以下)

今年最初の話題邦画作品である今作を観にいってきました。檀れいファンとしては絶対に今作は外せないでしょう。まあ、既に各所で書かれている「酷評」の存在もあり、正直檀れい見たさの気持ちだけで期待せずに観たのですが、個人的には結構楽しめましたね。

ただ、(後述しますが)率直にいって非常に突っ込みどころが満載で且つ群像劇的に各登場人物のエピソードが詰め込まれている等映画構成としてはお粗末極まりなかったですが・・・。実際その点でヤフーの映画評では酷評続出だったのですけど、そういったことを気にされる人にとっては完全に地雷作品になると思います。ここの映画評が参考になるかどうかは書いている当人には分かりませんが、それでも鑑賞するかしないかの判断材料になればとは思います。





率直な感想から言えば、今作は「酷い作り」の作品である。既に個人映画評論サイトやヤフーの映画評でも多々書かれ酷評の要因となっているが、それは実に明快である。

この映画、あくまで(ほぼ)現在を舞台にした医療ムービー・パンデミック(感染爆発)ムービーであり、突拍子もないSF作品やファンタジー作品ではない。故に、娯楽作品である映画作品とは言え医療考証に関してはそれ相応のリアリティーや常識がそこに存在して然るべきであるが、今作は各々個所によってその出来不出来の差が余に激しすぎる。

緊迫した救急救命シーンの作りや、感染爆発により大量に押し寄せた患者の対処や事の重大性に心身ともに疲弊し逃げ出す医師や看護師の描写は邦画にしてはかなり頑張っており、観ていて結構楽しむことができた・・・。とてつもなく厳しい状況の中で、インフルエンザ治療専任スタッフを志願で募るところも、ベタベタの演出ながらかなりの見どころとして機能していたと言える。

また、当初マスコミ報道により感染源と特定された「養鶏場」の経営者が、それが故に不特定多数の人々から凄まじい非難と嫌がらせを受け、大量の死者を出したことに対する自責の念で自殺してしまった後に感染の原因が別にあったことが判明する・・・。

の描写は、集団心理の恐ろしさやマスコミ報道の有様を見事に提示していた。

しかし、随所随所でそういった良さを見せてはいたが、檀れい演じる小林が出てきてからと言うものの様相が大きく変わってしまう。いや、観終わってから考えると最初からおかしなところが多々あった。


そもそも感染爆発する病気がインフルエンザであるにも関わらず、血や空気から速攻で感染して速攻で発病し、目や鼻や口から血をまき散らしつつ悶絶しながら死ぬ、というどしょっぱつから患者達がとんでもない死に方をする。これはインフルエンザではありえず、あからさまに今作がインスパイアしている「アウトブレイク」で扱われた「エボラ出血熱」であろうに・・・。

しかし、まあ100歩譲って「新型?のインフルエンザ」ということでこれを許容するとしても、このインフルエンザに関わること、インフルエンザ封じ込めに関わることで容認できないおかしなことが多過ぎた。


第一号感染者となった男性や特別出演の佐藤浩一が演じた医者、バスの乗客等々の死の描写をしてこのインフルエンザ?の感染力の凄さや症状の凄さ、致死率の高さを示しておきながら、何故か感染源である某国の某所と日本でしか大量感染していない。その科学的根拠の明示は全くなし。

さらに、当然のことながら作中において感染封じ込めのため大量に患者が発生した地域を封鎖するのだが、妻夫木と檀演じる主人公を筆頭に主要キャラが安易に他地域や外国に行き来し過ぎ。

医療の常識というよりも一般常識で考えても、医療関係者だからといって簡単に移動できるはずもない。病状が出ていなかったとしても、その人物が「保菌者でない」とは断言できないのだから。ましてや海外渡航なんてもってのほかである。密航でもしない限りどの国も受け入れるはずがない。感染国に医師団が行くのなら話は分かるが、その逆は殆ど考えられない。あったとしてもよほど厳重な管理体制(殺菌などなど)の下で、というのが最低条件となるはずだ。


そもそも、作中主要人物らが場所場所によって防菌マスクをしたりしなかったりと、およそ医者とは思えぬいい加減な行動ぶりにも幻滅させられる。自殺行為でしかないだろうに。

また、上記インフルエンザの特徴があるにも関わらず、特定の女性陣に関しては感染から発症までがえらく長かったり、死に方が穏やか過ぎたりと明らかに変。完全に話の都合に合わせて発症させた感がありありとしている。娯楽作品としての措置だと言われればそれまでであるが、特に国仲涼子演じる看護師の発病~死は観客を泣かせるためだけに盛り込んだとしか思えない。確かに、この場面、多くの観客は感動したことだろうが、冷静に観ると展開が不自然もいいところだ。感染した理由はおそらく、母親である彼女に会いにきた娘と会話する時に少しマスクを外したことだろうが・・・。これでは・・・。

そして極めつけは最後に妻夫木演じる人物がとった医者にあるまじき行動だ。ここまで来るまでに散々描かれた、医者としてだけでなく人としても非常に優れている点を根底から否定してしまうにあまりに充分過ぎた。

他にも、大量感染により社会基盤が崩壊と作中プロットで明示されているにも関わらず、病院もそこで働いている人間も患者も皆綺麗過ぎる。「ブラインネス」の劣化版の出来で町の崩壊ぶりが描写されていたが、病院と街並みとの有様との対称ぶりには思わず苦笑してしまった。


しかし、それでもそこそこの評価にしたのには、ウイルスものとしての見どころ、感動のしどころをそれなりに抑えられていたことと、主要出演者の好演や魅力があったからだ。主役の2人は演技、ルックス、存在感すべてすばらしかった。

但し、映画公開前から各所で指摘されていたように、妻夫木と檀れいのカップリングにはやはり無理があった。前者が童顔で後者が特に若作りではないことも相まって、このどうしようもない見た目の問題は残念ながら両者の魅力を削いだだけのように思う。両者の健闘ぶりは光っていたが、それとは関係なくどちらかの年齢に合わせた相手役を選んだほうが良かったのではなかろうか・・・。


さて、主役の一人檀れいであるが、上記妻夫木との見た目のバランス関係なく、もうファンである私としては彼女の一挙手一投足すべてが魅力的であった。出だしこそ「武士の一分」と比べて「年をとったな~」とか、「少しやつれているけど仕事が忙しかったのかな~」などと思ったが、病院のスタッフ相手に凛とした姿勢で臨むバリバリのやり手ぶりや感染拡大防止に確固たる姿勢で臨む芯の強さを見せる一方で、その重責に押しつぶされ時に苦悩を見せたり、触れれば折れそうなほどの弱さを見せる様に終始感動しきり。今までの、CMも含めどちらかと言うと男性を支えていく古典的良妻賢母像に従った役が多かった彼女であるが、今作で新たな魅力を提示したと言えよう。終盤以降の彼女の美しさや抜群の存在感には、ただただ惚れ惚れするだけ。彼女のファンであるのなら、某場面において彼女が妻夫木に対して言うセリフに悶絶必至だろう。それは観てのお楽しみであるが、あの必殺の名セリフ「金麦冷やして待ってるから~」を超越しているとだけ言っておこう。

早くも今年の最優秀主演女優賞が登場か。来月主演作が公開されるあおい様と熾烈な大賞争いを繰り広げそうだ。

冒頭にも書いたが、今作の評価に関しては、多々あるいただけない問題とそれなりの美点との兼ね合いをどう捉えるにかかっているように思う。問題点に対し寛容でいられる人にとっては結構な良作となるが、そうでない人にとっては見続けるのがかなり辛い作品になると思う。

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2009/01/20 22:03|映画評トラックバック:0コメント:0

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