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ザクっと読書雑感

今年の方針でもありますので、久し振りですが読書評をやろうと思います。

ザクっと簡単に評価感想を書いていこうと思っております。




14歳からの社会学 ―これからの社会を生きる君に14歳からの社会学 ―これからの社会を生きる君に
(2008/11/11) ★★★★
宮台 真司 (みやだい しんじ)

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その実績や考え方に対する賛否や個人的考えはともかく、彼が日本で最も有名な社会学者であることは間違いないでしょう。

最近は「●歳からの~」とつけるのが、「13歳のハローワーク」のヒット以降少しはやりになっているようだ。今作は、著名な社会学者である彼が14歳の少年少女を対象に、<恋愛><性><自分と他人><ルール><自己承認><仕事>等々、彼ら彼女らが今や将来に、人として生きている限り避けて通ることの出来ない事柄や悩みをもたらす要因への対処方法を社会学の理論を利用し分かりやすく説明することで指南している社会学入門書籍である。

大きめの文字で横書き、難し目の感じにフリガナをふる等、子どもに配慮した構成になっている。このことだけでも、学術系出版社やそれに近い系統の、実用系も含めた出版社が出している社会学入門書と大きく違うのだが、一番の違いは根本的な所での設計思想にあると言える。

通常こういった類の入門書は学問の由来や礎を築いた偉大な学者やその学説の紹介に終始しがちなのだが、今作では全編にわたり著者宮台の個人的人生経験・体験を軸として社会学を構成する諸理論を解説している。

率直に言ってこの点がまず評価の分かれ目となるだろう。彼の個人的体験とは言え多くの人がそれと同じようなことを経験することもあるので、今作の理解促進の上では確かに貢献していると思う。

だが、キツ目に言ってしまうと、「自分は●●だったので○○が出来るようになった」的記述が多く、結局は彼自身が社会学として如何に優れているか・社会学者としての適性があるか、を何だかんだと言いながらも顕示する、単なる自慢話と言えなくもない。

しかし、流石は著名な社会学者と言えるところも少なからずあり、それが今作の質を上げてもいた。
P81にある「ケータイ小説が読まれる理由」の解説はその一つであり、なかなか示唆に富んでいて面白かった。女子高生をはじめとした若者を対象とする調査研究をフィールドワークとしてきた彼ならではの意見であろう。

まあ正直に言って、彼が読者対象として認識している10代半ばの子供たちが理解できるとは、正直思えないのだが・・・。前半はともかく、5章の「<本物>と<ニセ物>」あたりから話がだいぶ抽象的になり、第7章でカントの純粋理性批判・実践理性批判の解説をしてからは哲学の領域、というよりも何だか自己啓発書のような感じになってきて・・・。

どちらかと言うと、もう少し年上の20歳前後かもう少し年上の人々対象の書籍のように思う。

宇宙論入門―誕生から未来へ (岩波新書)宇宙論入門―誕生から未来へ (岩波新書)
(2008/11) ★★★
佐藤 勝彦

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古典的なビックバン理論から最新のインフレーション理論や超ひも理論に至るまで、宇宙論の変遷を纏めた入門書である。今までにありそうで意外とないのではと思える内容だ。

書名こそ「入門」と銘打っているが、ナツメ社や実業之日本社あたりが出している入門書らと比べると遥かに内容が難しく、正直言って文系の自分にはさっぱり出来なかった。恐らく30%ぐらいしか分からなかったように思う。もうちょっと知的水準が低い人々にも理解できるよう分かりやすい内容・構成にしていただきたかった。書かれている内容の出来はともかくこの点が頂けなかったので評価はやや厳し目とした。


「脳にいいこと」だけをやりなさい!「脳にいいこと」だけをやりなさい!
(2008/11/07) ★
マーシー・シャイモフ

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率直に言って久々の「イタイ」本である。今バラエティー番組でも引っ張りだこの茂木先生が今作の翻訳をしているのだが、著者よりも名前が大きく書かれているため茂木が著者であると勘違いした人が少なからずいたのではと思う。だとしたら実に気の毒なことだ。

内容的には10数年前にはやった「プラス思考」関連書籍と同じようなことを似非脳科学の理論でもっともらしく解説した感じか。はっきり言って何でもかんでも「現実」を無視して自分に都合よく解釈して脳を気持ち良くしましょうということが延々と書かれている。胡散臭い自己啓発書を超え一種の新興宗教書じみた気持ち悪さでいっぱいだ。

人間、痛い時は痛い、つらい時はつらいと、時に生ずる嫌な現実と適切に向き合い、認め、受け入れ、その上でそこから逃げずに乗り越えることこそ、真に重要なのではないか。

一種の自己暗示的・逃避的行動でいくら自分をごまかしたところで問題は消えやしない。今作はものすごく売れているのだが、この本に感化されて問題を問題として認識しないイタイ人間・空気を読めない人間が増えないことを心から願っている。
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2009/01/31 23:25|読書評トラックバック:0コメント:2

コメント

初めまして。
いつも楽しく拝見しています。映画レビューは参考になります。
宮台真司さんが出演されてる映画「愛のむきだし」はご覧にならないのでしょうか?
映画を観て「14才からの社会学」を読みたいと思いました。
女優寸評に載ってませんでしたが、主演の満島ひかりが素晴らしかったです。
sasuke #/9hBKkrU|2009/02/06(金) 22:37 [ 編集 ]

Re: タイトルなし
>sasuke様へ

はじめまして。お返事遅れて申し訳ありません。書き込みありがとうございます。

「愛のむきだし」は鑑賞予定ですが、今のところ名古屋で来てませんからね。4時間の上映時間もちょっと勇気がいるので・・・。

園子温さんの作品はクセがありすぎて、ほんと見るのに覚悟がいります。

「14歳からの社会学」はまずまずの書籍だと思います。

満島さんは「プライド」に「愛のむきだし」と今年活躍していますね。そういえば彼女も85年生まれ・・・。
バツ丸 #-|2009/02/13(金) 23:36 [ 編集 ]

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