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映画評「レッドクリフ PartⅡ」~結局曹操は女に負けた?

・評価:75点
(シリーズ通しては80点)





この春の映画の中で個人的に公開を最も楽しみにしていたのは、ひょっとしたら今作なのかもしれない。

100億編というハリウッドレベルの制作費に、中国以外のどの国にも真似できようもない人海戦術を惜しみなくいかした戦闘シーンは凄まじい。高レベルのCGと中華伝統のワイヤーワーク、そしてジョン・ウー的シャープな映像を得て非常に見ごたえあるものに仕上がっている。

しかし、今作を観ていると、大仰な戦闘シーンそのものが実は今作の見どころでないことが良く分かる。人物関係や赤壁の戦いへと至る説明的描写が多かった1作目とは違い、今作では本番となる戦い本編だけでなく、ヴィッキー・チャオ演じる孫権の妹趙薇とひょんなことから小規模部隊の隊長となったちょっと間抜けだが人柄の良い兵士との交流や、曹操と小喬のやり取り、孔明と周癒の駆け引き等々、激闘まで及び激闘の合間合間で描かれる人間ドラマにこそ、監督が主張したい主題が明確に表現されている。小局の人間ドラマを通して大局を描く・・・。「男たちの挽歌」を筆頭としたジョン・ウーならではの人間臭さあふれる人間ドラマを通した「反戦」描写こそが今作の主題なのだろう。

特に前作ではあまり出番のなかった女性陣2人の健闘ぶり&美しさに、曹操を演じた役者の貫録たっぷりの堂々たる演技が、ジョン・ウーの作りの上手さや彼の訴えたいテーマ以上に作品を凡ならざるものにしたと思う。前作では感じとれなかった演技の上手さに唸らされたことしきり。

やはり個人的には小喬を演じた林志玲の美しさとそれをしての存在感に目を奪われずにはいられない。演技がどうのこうのとかを超越して、スクリーンを通してのそのルックスとスタイルの良さが、史実ではほとんど実態が分かってはいないが絶世の美女とされている小喬を演じるのに、問答無用の説得力を与えていた。これを演技力のある並の美人女優が演じたとしてもこうはいかなかったことだろう。単身曹操の本陣に乗り込む場面と彼にお茶を淹れる場面は、そのことを示しているように思う。

と、ここまでは褒め殺しであるが、説明的であるが故に破綻のなかった前作に対し、本編でもある今作では気になる点が少なからずあったのは、極めて残念であった。

まず、上記曹操や女性陣2人の出番の多さと存在感の強さが相まって、相変わらずの飄々さを発揮した金城演じる孔明とおいしいところをきちんと持っていった周瑜以外の、主に趙雲・関羽・張飛・孫権といった劉備陣営の主要キャラの出番がほとんどなかったのが問題だ。特に劉備は出番の少なさのみならずキャラ造形及び演じている俳優の魅力共に致命的。比較的役がハマっている今作において彼だけは明らかにキャストミスであったと、この後編を観て強く思った次第。別に居なくてもよかったのではとすら思ってしまう。こんな程度の扱いしかないのであれば、周瑜・孔明陣営&女性陣VS曹操に話を絞った方が良かったのではないだろうか・・・。

このことにも絡むのだが、前作で出した伏線である「曹操が関羽の命を助けた」「周瑜が趙雲の命を助けた」が全く処理されなかったのはどういうことだろうか? 特に前者に関しては、あの終わり方に到底納得がいかない。

関羽を殺さなかった曹操の、将としての器の大きさがこの戦いにおいて彼を追い詰める理由になると共に最後には彼を救う理由にもなる、というのが(三国志演義における)赤壁の戦いの見どころではないのか? まあ、反戦を表現するためにああいうオチになったのは理解できなくもないが、やはり前作で伏線をはった以上、借りのある関羽が追い詰められた曹操の命を助けるという展開にすべきだった。

後、戦闘に関しても苦言を。人海戦術を駆使した戦闘シーンは確かに迫力満点だが、一方で動員人数の多さが故に見づらい。また、同時にその多さが災いとなって自由な動きをさせにくく、どうしても人の動かし方が単調になってしまっているのも終始気になったところだ。

この点に関しては、前作のように時折大規模の戦闘シーンを見せつつも、あくまでその中心は「メインキャラ1VS多数」を中心に構成していった方が良かったのではと思う。

ともあれ、全体としては非常に満足のいく作品であったとは思う。




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2009/04/27 02:03|映画評トラックバック:0コメント:0

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