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映画評「チョコレート・ファイター」~日タイガールズアクション映画対決第一弾!!

評価:95点(心の名画選行き)
(但し、知的障害者やオカマに対する描写や不衛生な描写に関し抵抗がある人は大幅減点)

今年の非邦画作品で最も期待していた作品、先日観に行ってきました。いや~、流石現在では世界一のアクション映画大国といって良いタイの作品ならではの、非常に素晴らしい内容になったと思います。




格闘アクション映画に関しては、開祖リー師父、ジャッキー・チェン、サモ・ハン、ユン・ピョウの3兄弟に、リー・リンチェイ、ドニー・イェンを輩出した歴史と伝統の中国と、資本力と映像技術に秀でたアメリカが圧倒的なまでに世界をリードし続けてきた。しかし、2003年、プラッチャヤー・ビンゲーオ監督とトニー・ジャーによる「マッハ!!!!!!!」及び、2004年同監督の「七人のマッハ!!!!!!!」「トム・ヤム・クン」の3作をして、圧倒的なリアル志向とすさまじく危険なアクションシークエンスを見せつけたタイは、その勢力図を有無を言わさず書き換え、格闘アクション映画のトップ・主軸にあいなった。小細工・インチキなしのモノホンのアクションを前に、ワイヤー多用の中国や、CG多用のアメリカは、完膚なきまでに敗れた、というわけだ。

しかし、瞬く間に頂点を極めたタイではあるが、上記2か国にあってタイにないものが一つだけあった。それは、女性が主役の作品である。ミシェル・ヨー、チャン・ツィイーの登場以来、女性アクションスターがいなかったことからも、人々がタイにそれを求めたのは、必然の流れであったと言えよう。

世界一の格闘アクション映画製作者の名声を手に入れたプラッチャヤー監督にとっても、女性が主役の作品を作ることは、これまた必然であったと言えるのではないだろうか。

監督自ら主演女優を発掘し、長年かけて制作された今作は、ファンからのそんな期待に十二分に答えた傑作である。


結論から言ってしまえば、主役が小柄のかわいい女性ということもあり、アクションシーン各々にトニー・ジャーのような超人的・変態的、それこそ言葉が出なくなるほどの凄味や圧倒的な暴力さはない。

しかし、それはあくまでトニーと比べたら、であり、この映画のアクションレベル及び主役を演じたジー・ジャーの身体能力は極めて高い。映画史上屈指と言っても差支えないだろう。

で、ジ・ジャーに彼程の化物さがない分、トニー作品にはない(必要がないとも言えるが)創意工夫の存在が、今作のアクションシーンの完成度のみならず、映画全体の質を押し上げたと言えるのではないだろうか。


その最たるものが、ヒロインを「心の病を抱えているが特殊能力を持っている」という設定であろう。病や障害を抱えているがゆえに、常人にはない集中力や記憶力を有している者が実際に存在し、映画においてもセオリーの描写・設定になっているが、今作においては、華奢な女性が相手をぶっ倒す、ということに対する一応の理論的支柱になると共に、「母親を守るために、ただひたすらに暴力を相手にふるっていく無垢な暴力性・残虐性」という、今までのアクション映画にはなかった面白味を加味することにもつながった。ジ・ジャーはこの設定を最大限いかすべく、実際にそういった人たちがいる施設に何か月も通いつめて役作りをしたそうであるが、その甲斐あってか、彼女の演技は実に見事であったとしか言いようがない。残虐且つ洗練されたアクションに目を奪われがちであるが、そうでない所の演技に、彼女の女優としての資質の高さ感じた次第。

そして、もう一つ。上記「心の病~」の設定はアクション面における全体の構成を面白くしたことだ。

超人的に集中力と記憶力もあり、リー師父やトニー・ジャー出演のアクション場面を観ることや、格闘アクションゲームをやることで、さらには近所にあるムエタイジムでの練習風景を見ることで格闘技の技を習得していったヒロイン、ゼン。

そんな彼女にとって、リアルな戦いの場は、彼女の格闘家としてのスキルを上げる何よりのもの。

バトルステージが進んでいくたびに戦いのレベルがアップし、その場において新たな格闘スキルを習得しないと勝つことが出来ないというRPG的作り、というよりも、80年代の横スクロールアクションゲームにも近い設定には、今までの同種映画になかったものであり、独特の魅力・面白さがあった。
映画の主鑑賞者であろう世代には、これはたまらない。

そういった独自性を持たせながらも、製氷工場・精肉工場での戦いや、メインバトルの舞台となる日本屋敷での戦いなど、きっちしと、アクション映画好きならより楽しむことのできる、往年の名作の名場面を上手く取り入れた、今までのビンゲーオ監督作品同様の心憎いリスペクトも、これまたリー師父やジャッキーから薫陶を授かったものには、たまらない。

しかし、何よりも今作が、いやタイのアクション映画が素晴らしいのは、文字通り役者が「体を張っている」、いや「命を賭けている」ことに尽きる。

一歩間違えば大けがどころか、本当に廃人や死人になってしまいかねないその危険なアクションに挑むその勇気こそが、格闘技術以上に賞賛されるべき点だろう。出ている役者と同レベルの身体能力や格闘技術を有すものはそれなりにいるだろう。だが、その中で体や命を張れる覚悟のあるものは少ない。
(元体操選手の池谷や、アクション俳優のケイン・コスギが結局アクション俳優として花開かなかったのは、そこまでの覚悟が彼らになかったからだと思う。)

まあ、ある意味人権無視、人道無視とも言って良いアクションが出来るのは、今やタイだけなのだろう。しかし、そういう撮影環境や、俳優らの意気込みがあCGやトリックでは絶対に出すことのできない凄みに満ち満ちている。いや~、最高だ!!

既にヒロインを演じたジー・ジャーの次の作品が決まっているという。格闘アクション映画ファンとして楽しみ、生き甲斐が一つ増えたと言って良い。坐して待つとしよう。

さて、日タイガールズ格闘アクション映画対決、先行になったタイ側はほぼ最高と言って良い結果になった。次はわが日本であるが・・・。

予告映像を見た限りでは、正直日本側の作品となる「ハイキック・ガール」にあまり期待できない。何故かと言うと、「男塾」や「黒帯」に存在した「格闘アクション映画設計思想の根本的な間違い・勘違い」が今作にもあると思うからだ。それが何かということは、もしこの作品に同様の問題があると映画鑑賞後感じた際に、この場において詳細に書くことにしよう。
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2009/06/03 23:13|映画評トラックバック:0コメント:0

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